ある日、自宅ポストに予備校からのダイレクトメールが届きました。どこで自分の住所を知ったのかはわかりませんが、卒業直前の3月にはよくあることです。A君は何気なく封筒を開け、その予備校のパンフを読み始めました。するとなにか紙が挟まっています。見てみると「特別優待券」と書いてありました。これは成績上位校に在籍、卒業した生徒へ配る、授業料割引通知です。割引率は低い場合で30%前後。最も割引率の高いものは全額免除もあります。とにかく成績のよい子は授業料などいらないから、うちの「在籍者」になってほしい。その願いを形にしたのが「特別優待券」というわけです。1年間の浪人生活は、精神的な苦労もありますが、もちろん金銭的にも大変です。もっと勉強して、レベルの高い大学へ行きたいと燃えている生徒は浪人する確率も高くなりますし、そこへ「特別優待券」が舞い込んでくれば、ガッツリつかんでしまうのは当然です。