ズワイガニの甲羅の大きさ、ハサミの大きさ、裏返して卵の有無などで雌雄を区別する。一見して判るこうした雌雄の特徴は、第二次性徴がはっきりしたカニで、甲羅の幅(甲幅)が五センチ以上にならないと一般には雌雄の判別はむつかしい。二次性徴のはっきりする大きさになるのには、生後およそ七年を要する。まずはじめに表れる雌雄の違いは、腹節の形である。腹節とは、甲羅を下にひっくりかえして、雌なら卵を抱きかかえるところで、「前かけ」とか「ふんどし」と呼んでいる。雌は両側にふくらんで丸みを持つが、雄は頭の方向に細く台形状になる。その後、雌雄ともに脱皮を繰り返して大きくなるが、その回数とか何年生きるかなど、最近まで判らなかった。しかし、そのナゾを解く糸口は、雄ガニのハサミの大きさにあった。ズワイガニの成長のからくりを説明しよう。