いよいよ子どもを連れての体験入学となった。教室は狭い通路をはさんで商店と隣接している一階におかれていた。十四〜十五畳ほどのプレハブの教室。前に黒板があり、子ども用の低い椅子と机が並べられて、参観する父母用の椅子も後ろに用意されていた。生徒は男の子七人、女の子四人の計十一人のクラスで、すでに四月からスタートしているため、Iさんの娘以外の子どもたちはその場の雰囲気に「慣れた感じ」だったという。「体験授業のときだけではなく、必ず親も参加して後ろでメモをとり、子どもが教室でできなかったところなどを家に帰ってやらせるらしいのです。私が行ったときには、土曜日だったせいもあってお父さんも二人来てました。一人は熱心にノートをとっていらっしゃいましたが、もう一人は奥さんに言われてしぶしぶ来ましたって感じで、最初から最後までガムをかみながら足をぶらぶらさせてましたね。
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