家に帰ると、一番に父が出てきて「お帰り」と言ってくれました。「どうだった?」出来た方たったけどそれを口にするとまだ次の日があるのに油断してしまう気がして、「ぼちぼち」と答えました。「ぼちぼちって、ぼちぼち良かったんかぼちぼち悪かったんか、どっちや」父はやきもきしていました。母から、父方と母方両方の祖父母から励ましの電話があったと聞き、心の支えになりました。二日目は、理科と数学二科目(IAと?B)でした。苦手な生物はよくできましたが、次の数学?Aの試験では開始後すぐに鉛筆がとまってしまいました。いつもはわかる問題が解けず、他の問題に移るとそれもわからないのです。落ち着こうと焦っていると、頭に映画『キューティーブロンド』のあるシーンのセリフが一言一句違わず流れてきました。わたしには嫌なクセがあって、数学の問題を解くときだけ、たまに映画とかドラマの映像や歌が正確に頭の中に流れてくるのです。それを頭から追い出そうと躍起になると、逆に数学の問題に集中できないので、クセを直すことをあきらめて放置していました。