衛星通信システムと小売機能を直結

2011-02-17

ハイテクで武装し、無人で24時間稼働する縫製工場ができれば、発展途上国の追い上げにも勝てるのではないか?このようなイメージの自動縫製システムの研究開発が始まったのは、今から十数年前のこと。82年から、中小縫製業における多品種少量衣料の一枚当たり生産時間を現行の50%以下で行なう技術を開発することを目標に、通産省工業技術研究開発制度(大プロ制度)によって推進されたプロジェクト・自動縫製システムの研究開発がスタート。90年度までの9年間に開発総額約100億円をかけて、要素技術やトータルシステムの研究開発が行なわれた。最終年度に完成した実験工場は、完全CIM(コンピュータ統合生産システム)化を実現。ロボットによる三次元縫製や生地ハンドリング技術、レーザー光線による高速生地自動裁断機も登場した。この自動縫製システムの研究開発が目指したハイテク武装工場に、衛星通信システムと小売機能を直結させた実験が、91年11月に横浜で開かれた「テレポートよこはま91――パリ=横浜・ファッション・ファクトリー・ブティック」だった。