プラダグループの動向が気になる

2011-05-17

問題はプラダグループですが、正直言って総帥ベルテッリの次の一手が僕には読めないんです。確かに株式上場をもくろんでか、現在のところクリエイターの抱え込み工作はジルーサンダーとヘルムートーラングで中断しています。そして最近のジェニー・グループ買収というのは、クリエイターやブランド自体の魅力というよりは生産ラインの拡充が目的ではないかと思います。そもそもグッチ株式の購入にしてもそれが目的だったように感じています。問題は、フェンディ買収のときに連合を組んだLVMHとの今後の関係性です。先にふれたようにベルテッリの資質や嗜好を考慮するならば、有力な工場や生産ラインに今後もこだわっていくはずです。あくまで生涯一職人の精神を宿したビジネスアルティジヤーノ(職人肌のビジネスマン)ですから。そうなるとブランドコングロマリットというよりは“プロダクトコングロマリット”というビジョンのもとでLVMHと連携していく可能性も考えられます。たとえばグッチがPPRと手を結んで、株式の売却によってコングロマリット化への資金調達を行ったように。もちろんあくまで憶測の範囲ですから不用意なコメントは避けますが、このところ充電期間に入ったようなプラダグループの動向が今一番気になります。